中央電気デジカタ
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G.LG.L余分な光有効な光余分な光有効な光配光イメージ配光イメージ演色性:Ra25演色性:Ra85色温度:2100K演色性:Ra40色温度:4100K色温度:3000K上方向への余分な光を抑制下方向への有効な光を増加光の質の向上2光色発光形HIDランプ( 高圧ナトリウムランプ・水銀ランプ )高出力形LEDユニット高圧ナトリウムランプ水銀ランプコンペによる企業選定から実施まで半年、再整備事業が完了するまで約1年半というタイトなスケジュールの中で、LED器具の開発に取り組み、配光、見え方などについて逐次確認しながら輝度は抑えて明るさはそのままにという要求にお応えしました。実験と検討を重ね、様々な課題をひとつひとつ解決していきながら、皇居外苑という特別な場所にふさわしい光環境をつくりました。プロジェクトチーム全体のバックアップにより器具製造スタッフも現地にて直接、設計の意図を把握し、よりスピーディに対応できる態勢を整え、チーム一丸となり熱い想いで取り組みました。今回のプロジェクトでは、皇居外苑という特別な場所にふさわしいあかり、歴史性、静謐性を大切にしたあかりをLEDでつくるために、それぞれの場所に応じた照明設計を行いました。数々の実験、検証を重ねながら光をつくり込んでいくことで、多様性に富んだLED照明のかたちを具現化することができたのではないかと考えています。照明をLED化するということは、ただ単に光源をLEDに替えるということではなく、自由度の高いLEDをいかに使い、人と環境に則した、自然で質の高い光環境をつくるかが重要で、空間に対しての細やかな照明作法が問われます。今回の取り組みで新しく開発された技術は、屋外・屋内空間を含め、今後、様々な場所に展開していけるものと期待しています。皇居外苑という特別な場所での工事で、照明が消えている昼間に器具を更新し、夜には点灯させる必要があったため、既存器具を事前に調査し、施工方法を十分検討した上での作業スケジュール・施工時間の調整、周囲環境に対する配慮及び安全対策に重点を置き作業を行いました。試作段階で、施工上の問題点を解決しながらLED照明器具を製作したことにより、より良い仕事ができました。設計/(株)日建設計照明器具/岩崎電気(株)、(株)アイ・ライティング・システム電気工事/中央電気工事(株)設備設計部門技師長 海宝 幸一 氏設備設計部門設備設計部長 滝澤 総 氏汎用事業部係長 堀 和徳 氏岩崎電気(株)(株)アイ・ライティング・システム設備設計部門環境・設備技術部 篠原 奈緒子 氏14 皇居外苑のあかり

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