中央電気デジカタ
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140120100806040200整備前後のエネルギー消費量皇居前広場和田倉噴水公園全体整備前整備後年間電力消費量(MWh/年)■水のきらめき、ゆらぎや 粒の見え方までLED で忠実に再現大容量の噴水を水中から照らす照明を、整備前のハロゲンランプからLEDにすることは技術的に難しく、国内初の試みとなりました。光の強さや色味を合わせるだけではなく、水の演出、特にきらめきやゆらぎ、粒の見え方までを忠実に再現するため、現地で10回以上に及んだ試作実験を繰り返し、仕様についての検討を重ねました。そして、拡散フィルターの利用や灯具内に用いる光源数を工夫するなど、LEDの配置、光の広がりを重視した上で、全く新しい高出力形LED水中照明器具を開発しました。水中の既設の限られたスペースに設置するためコンパクト化を図り、電源を一体化。安全性、耐久性にも万全の対策を講じ、高純度アルミダイカスト・フッ素樹脂加工の器具は二重絶縁構造、結露防止のため前面ガラスを二重構造としています。■省エネと光の質の 向上を実現せせらぎの縁取りに仕込んでいる水中ライン照明も、試作品による点灯実験を行い、水面に光源が映り込まないよう細心の注意を払いました。また、足元を安全に照らす路面埋め込みインジケータは、太陽エネルギーを蓄えるソーラー式LEDブロックを使用するなど、環境と安設置された高出力形LED水中照明器具全に十分配慮した照明環境となっています。完成されたコンセプトを継承するという考え方に基づき、全ての照明がLED化された和田倉噴水公園は、以前と変わらぬ幻想的な夜間景観を実現し、質の高い光環境をつくり出すとともに、電力使用量・CO2排出量を約1/3程度まで削減しました。皇居前広場も合わせると、LED化により全体で約50%の省エネとなっています。噴水池の周囲に設置されたソーラー式LEDブロック。電源配線工事、ランニングコストが不要12 皇居外苑のあかり

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